2007年の10月、英国、大英博物館にて《わざの美》展、Crafting Beauty In Modern Japan ,日本伝統工芸展50年展の特別展が開催されました。そして先日2009年11月4日東京有楽町朝日ホールにて工芸シンポジュウム「日本工芸の国際性」が開催されました。文化庁の「文化発信戦略にかんする懇談会」において、戦略的、効果的な文化発信を推進することが提言されました。その調査研究事業の一環として開催されたものです。
そのパネラーの中心的な役割を果たしていたニコル=クーリジ=ルーマニエール女史のお話はとても興味深かったです!女史のお話の中で如何に日本の工芸を英国で一般大衆にアピールするか、伝統をそのままトラディッショナルと訳しても古いものには一般受けしない!クラフトではまた意味が違う!こうした試行錯誤の中、ニコルさんを中心としたスタッフはクラフティングビューティーという言葉を作りました。一言に文化を紹介すると言っても作品を適格に表現する言葉が非常に重要であると痛感しました。日本工芸会の作家が伝統を守りながら新しいものを生み出している現代の日本を紹介するといううことに的を絞ったところが素晴らしいです。そして1番人気は我らが松田権六先生の作品次いで金工の中川衛先生とニコルさんがおっしゃいました。図録の表紙は徳田八十吉先生の作品で飾られーそれって全部石川県の作家じゃないですか!うれしいことです!
このシンポジュウム金沢でも開くべきと思いました!文化の日にふさわしい過ごし方ができた11月初めでした!
ひろこ