2011年11月14日月曜日

10月、名残の秋を楽しみました

日本文化と仮名文字、書の造形美などの研究においては第一人者であるお方とその方が所属する美術館の館長様をお迎えしてお煎茶とお抹茶を差し上げました!10月とは思えないような陽気!
一度散った
白萩もまた咲き始めてこの美術館が持つ国宝源氏物語絵巻の萩の段を思い出し何という不思議なめぐり合わせ、鳥肌がたちました。

私が茶碗をこの日のために焼き、棗は輪島在住の漆芸家が多忙な日々をやりくりして仕上げ、贅沢な至福の時を過ごせました。学芸員の先生が白菊の花の色が移ろうようにこの茶碗の色も変わって行くさまが楽しみであると云われ、作者としてこの場にいる幸せをひしひしと感じるのでありました!



この日窯から出てきました練り上げの建水!今では手に入らないウェッジウッド社の茶器とティーポット。
夢にまで見たお煎茶のしつらえに我ながらうっとり!涼炉を作れなくて残念でしたが欲張らず一歩ずつですね。
実りの秋思わず手を合わせたくなるような1日になりました。



この日のために秋明菊が美しく咲いてくれました!この日のような過ごし方はおそらく私の人生にはまたとない事と思います。お菓子は金沢のよしはし製お茶は和倉の田尻商店より取り寄せました。


名残の秋、10月のある日のことでした。皆様お付き合い頂きましてありがとうございました。

ひろこ