2012年9月11日火曜日

重陽の節句に寄せて


 9月9日重陽の節句の設えをワクワクしながら整えてみました!
文化庁の在外研修員として英国のウェッジウッド社に迎えられ紅茶の文化に触れた時から日本のお煎茶に憧れていたことを思い出します。


 庭のススキと菊の花を自作の花器に生けてみました。


 椿庵に初めて咲いた花です。名前が分かりませんが菊の花のように可憐な花です。掛け花入れにぴったりと寄り添うようです!


 金沢の吉はし製の「着せ綿」 お菓子の名前です。
平安時代の貴族は菊の花に綿を被せてその菊の香りを衣に忍ばせて高貴な香りを楽しんだようです!愛らしいお菓子です。菓子器は竹脇無我さんとの共同制作の器です。

無我さんが亡くなって8月で1年が経ちました。当時のめいてつ・エムザの神野社長のお取り計らいで二人展をさせて頂きました。無我さんが生前、名古屋の名鉄百貨店でも二人展が出来たらいいね!と仰っていらしたのに実現して差し上げられなかった事が悔やまれます。人恋しくなるのは秋の気配からでしょうか?



 水注は19世紀のウェッジウッド社製ポートランドブルー、茶器は職人からプレゼントして貰った幻の器!




夢にまで見たお煎茶の設え!自作の建水,風炉湯呑み急須はロクロで挽いたものを作りたいです!
9月10日は長男の結婚1周年でした。何もお祝いらしいことが出来ませんでしたがこの日は二人にお茶とお菓子を楽しんで貰いました。陶芸家として歩んできた母からの心ばかりのお祝いです。
四季折々の風情を楽しんで欲しいと願います。

久々に心豊かな1日となりました!

ヒロコ