日本伝統工芸展にここ数年黒を基調とした作品に取り組んでいます! 色絵磁器に取り組んだ当初は染付と赤絵に九谷の青(みどり)を基調にしていましたがいつのまにか黒が登場してきました!
ある日の事墨のぼかしを取り入れた作品をとふと思い制作し始めました。が墨絵の世界を陶芸に写しても意味がないし、ましてや墨絵などの素養もない。研究会の帰路、秋の夜の海が月の光に照らされてきらきら輝いているのを能登有料を走行中に見て鳥肌が立ったのを今も鮮明に覚えています。
これがその年の伝統工芸展に出品した作品 「能登の海」です。
この作品をご覧になった柿右衛門先生が今までにない色絵磁器の世界ですね!私はこんな色絵磁器を過去に見た事がないと云って下さいました。 作家として過去の作品に似ていると言われるほど屈辱的な事はないと思います!が過去にないと云う事が決して良い作品であると云う事でもないという認識は持たないと痛い目にあう? 「赤と黒、」 私の今のテーマです!
小学6年の時に何故かスタンダールの 「赤と黒」 を読んでいた。多分、母が家を出て行ったあとの忘れものでしょうが、大人の恋には追いていけないと思いながら読んだものか?記憶は薄れていますがそのあと映画化されたものとの印象が交錯します!男と女!陰と陽! 戦争と平和!男は女を求め女は男を求める。陰は陽が存在することで存在し、陽もまたしかり。戦争は平和を求めて起り、平和な世界をより強固にするために戦争を起こす!
何と不可思議な事でしょう!しかしそれらは交わりながらも決して一つにはならない、いやなれない運命!色の話から横道にそれてしまいましたが桜のあのはかない色に人々は心を奪われてしまいます。
今年も桜の美しさに魅了されました!金沢の桜も一気に咲き始めています!あと何回桜を見る事が出来るのでしょうか?
6年生のころからそんな事を考えてる女の子でした!不思議な人生を歩んできました。でも明るい事は人一倍好きです!明日は庭の手入れをしましょう。いつでもお茶の用意をして友を待ちます!
ようこそ椿庵に!