2009年3月8日日曜日

お雛様 椿庵

春の園、紅におう桃の花、下照る道に出で立つ乙女。大伴家持が詠った歌です。母が長女の(もも)のために書いてくれました。これは私がリクエストしました。おばあさんの思い出とともに成長してくれればと思います。3月3日は、高校の卒業式でしたので飾ることができませんでした。Wedgwoodで制作した花器に庭の白梅と侘び介を生けてみました。お雛様は自作です。二女のゆき菜には古今和歌集より[今日はただ思いもよらで帰りなむ、雪積む野辺のわか菜なりけり]をお軸にして貰いました。二人とも2月生まれなのでこれらの軸を掛けてお祝いしてきました。自然に寄り添って生きてきた日本人の感性を受け継いで欲しいと願います。

ひろこ